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ラグのお手入れ
〈後編:お洗濯〉

ラグを洗ってみよう
前回に引き続きラグのお手入れについてですが、今回はお洗濯についてです。 寝具をたまに洗ったり干したりするように、ラグも体に触れるものなのでそういったお手入れをした方が安心です。 お気に入りのラグを傷めずきれいにするために、気を付けるポイントを確認しながら正しく洗いましょう。
2、3ヶ月に1回の
【特別なお手入れ】
■お洗濯
少し大掛かりで面倒ですよね。
それでも、ラグを心地よく使い続けるためには、洗えるものは洗って清潔にしましょう。
シーズン終わりの収納前などは特にきれいにしておかないと、次に出した時にカビが生えていた、なんてことになりかねません。
まずは使っているラグがそもそも洗えるものなのか、そうでないのかを確認します。
ラグについている洗濯絵表示を見てみてください。
洗濯機で洗えるマーク
こちらの桶のマークが付いているラグは、洗濯機で洗うことができます。 必ずネットに入れて、容量を守って洗いましょう。
液温は40℃を限度とし、
洗濯機で洗濯ができる
(他の数字の場合はその温度を限度に)液温は40℃を限度とし、
洗濯機で弱い洗濯ができる
(他の数字の場合はその温度を限度に)液温は40℃を限度とし、
洗濯機で非常に弱い洗濯ができる
(他の数字の場合はその温度を限度に)
手洗いができるマーク
こちらの桶と手のマークが付いているラグは、手洗いすることができます。
お風呂の浴槽を使って優しく洗いましょう。

液温は40℃を限度とし、
手洗いができる
洗えないマーク
こちらの桶と×のマークが付いているラグは、お洗濯できません。
洗えないラグを洗ってしまうと、使用している糊やゴム部分がはがれる、撥水や防汚の機能が失われる、
風合いが変わってしまう……など悲惨な事態を招いてしまいます。

家庭での洗濯禁止
(出典:消費者庁)
お持ちのラグについているマークを確認できたでしょうか。
ここからは、洗濯機で洗えるものと手洗いのもの、それぞれの洗い方をご紹介します。
洗濯機で洗えるラグの場合

step1:洗濯機の容量の確認
洗濯機の容量はこちらを参考にしてください。
ラグの大きさに合っていない小さい洗濯機を使うと、ラグが傷んでしまいます。
また、ドラム式洗濯機のご使用はご遠慮ください。
ご自宅の洗濯機のサイズが合わない場合は、手洗いかコインランドリーにしましょう。

※ラグの厚みなどによってはこの容量の通りに入らない場合があります。
step2:洗う前の処理
絵表示も容量も確認して、いざ洗濯機へ!と行きたいところですが、いきなり洗濯機に入れる前に、
取れる汚れやごみはラグが濡れる前に処理しておきます。
そのまま洗ってラグにゴミがこびりついてしまうのを防ぐためです。
前回の記事でご紹介しているように丁寧に掃除機をかけたり、カーペットクリーナーでコロコロしておきましょう。
目立つシミがあれば、中性洗剤と水を混ぜた液をつけたタオルで叩いて落としておきます。
step3:ネットの準備
ラグを洗濯ネットに入れます。ネットに入れずに洗濯機で洗ってしまうと、ラグを傷めたり、洗濯機を破損させてしまうなどのトラブルのもとになります。
必ずラグが入る大き目のネットを準備しましょう。
ネットに入れるときは、ラグの表が内側になるように二つ折りにし、くるくると端から丸めてください。
step4:洗濯機の設定
ついにラグを洗濯機へ。使う洗剤は中性洗剤、水量は【最大】、水流【弱】、水温【30℃以下】に設定してスタートします。
step5:干す
脱水が終わったらすぐに取り出し、日陰に干してしっかり乾かします。裏面を上にして物干し竿2本にまたがるようにし、 真ん中を少したゆませてM字にかけて干すのが理想的です。
手洗いをする場合

step1:洗う前の処理
洗濯機で洗う時と同じように、落とせる汚れを先に落としておきます。
掃除機、カーペットクリーナー、出来る限りのシミ抜きをしておきましょう。
step2:洗剤液を作る
浴槽にラグが全部浸かるくらいの水を溜め、洗剤を適量とかします。できればおしゃれ着洗剤を使うのが、ラグに優しくておすすめです。
洗剤液ができたら浴槽にラグを入れます。汚れている面を表にして、浴槽の大きさに合わせて折りたたんでください。
step3:浸けおきする
1~2時間ほどそのまま浸けおきします。
step4:汚れを押し出す
浸けおき出来たら、ラグを踏んだり押したりして汚れを押し出します。まんべんなく汚れを出せるように、数回ラグを裏返します。
step5:すすぎ
ラグを踏むのを続けながら汚れた水を抜きます。水をかけて浴槽の洗剤を落としたら、もう一度きれいな水を溜めて踏んだり押したりします。
この作業をラグの洗剤が落ちきるまで、3回以上は行ってください。
step6:水切り
水を含んだラグはとても重くなるので、ある程度水を切ってから物干し竿にかけます。
浴槽のふちにラグをかけて、水が落ちてこなくなるまでおいておきます。
step7:干す
洗濯機で洗ったときと同様に、日陰に干してしっかり乾かします。裏面を上にして、M字になるように干してください
以上、洗濯機と手洗いの、2パターンのラグの洗い方をご紹介しました。
ラグを洗うことを億劫に思っている方もいるかもしれませんが、手順を知ることで少しでもハードルが下がればと思います。
まとめ
洗濯絵表示と洗濯機の容量の確認を必ずする
洗濯機、手洗いどちらの前にも汚れの前処理を
洗濯機で洗うときは必ずネットに入れる
手洗いするときはしっかり汚れを押し出し、しっかりすすぐ
2回にわたってラグのお手入れについてご紹介しました。
お気に入りのラグをできるだけ長く、清潔に使うために適切なお手入れをしていきましょう。